2020.01.24
MPLAB Code Coverageテスト/診断ツールで文書化要件にも対応
多くの業界で機能安全認証が必要とされていますが、そのプロセスには時間と費用がかかります。
また、認証の際に使う開発ツールは、TÜV SÜD社(ミュンヘンの認証機関)等機能安全の専門家がその適合性を認証済みでない場合、
そのツールが妥当なものである事を示す十分な根拠が必要となります。
マイクロチップ社は本日(元記事日付、2020年1月20日)、
同社の MPLAB® XCコンパイラが TÜV SUD社の機能安全認証を取得した事により、
同社のPIC®、AVR®、SAMマイクロコントローラ(MCU)、dsPIC®デジタルシグナル コントローラ(DSC)の機能安全認証プロセスが簡単になった事を
発表しました。
さらに、テストと診断を簡単にする MPLAB Code Coverage ツールも発表しました。
このツールを使うと、アプリケーションへの影響を最小限に抑えながら、
ソフトウェア コードのどの部分が実行(検証)可能でどの部分が実行されないかを確認できます。
TÜV SUD社の認証を取得した MPLAB XCコンパイラは、
自動車の安全性のための ISO 26262、産業用アプリケーションのための IEC61508、医療用ソフトウェアのための IEC 62304、
自動電子制御のためのIEC60730で定められている検証および妥当性確認要件を満たすのに役立ちます。
機能安全対応の MPLAB XCコンパイラは、MPLAB X統合開発環境(IDE)と
MPLABデバッガおよびプログラマの追加認定文書を同梱しています。
年間更新料は不要であり、本ライセンスは非常に低コストのソリューションです。
マイクロチップ社のMCU/DSCと機能安全ライセンスを使うと、アプリケーションのコストを低減し、市場投入までの期間を短縮できます。
コードカバレッジ ツールを使って組み込みソフトウェアのテストカバレッジを高めるには、
しばしばハードウェアの大幅な変更、高価なソフトウェア、関連情報を求めて大量のデータファイルを検索する多大な労力が必要です。
MPLAB Code Coverageツールは、テスト時間への影響を 1%未満に抑えながらこの状況を回避します。
特許取得済みのプロセスを使用し、コードを複数ブロックに分割せずに 1回でテストできます。
そのため、大量のデータファイルを調べる必要がなく工数を節約できます。
アプリケーションの認証には、しばしばコードテストデータが要求されるため、本ツールを使う事で認証プロセスを迅速化できます。
[在庫/供給状況]
MPLAB X IDEバージョン 5.25は、マイクロチップ社のウェブサイトで無償提供しています。
MPLAB Code Coverageワークステーション ライセンス、
MPLAB XC8、XC16、XC32++機能安全ワークステーション ライセンスは本日(元記事日付、2020年1月20日)より販売を開始します。
本記事は、マイクロチップ社プレスリリース2020年1月20日より抜粋した内容を掲載しています。
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