COVID-19肺炎の流行は、世界中の製造業界に大きな影響を与えていますが、 それはまた、世界中の製造業者に、スマートファクトリインダストリアルオートメーションアプリケーションの開発を加速する新たな機会を与えました。

グローバルなCOVID-19肺炎の流行により、元来伝統的な労働集約型の生産に依存しすぎていた製造業界は、 よりスマートなファクトリインダストリアルオートメーション機器を採用する必要性を再考する事となりました。 ウイルス感染による過度の労働集約型工場の閉鎖リスクを低減し、工場の生産効率と品質向上をおこないます。

イーサネットは、世界で最も人気があり、広く利用されているネットワークテクノロジーです。 しかしながら、IEEE 802.3で定義されている標準のイーサネットはリアルタイム性を求められる産業オートメーションアプリケーションには適していません。 EtherCAT(産業用イーサネット)は、リアルタイム性の高い高性能なオープンな産業用イーサネットネットワークプロトコルであり、 「その場での処理」と呼ばれる独自の原理を使用して、データ伝送の確実性とリアルタイム性を保証できます。 また、EtherCATネットワークは、既存のイーサネットネットワーク環境をそのまま利用して手軽に使用できるため、 既存の工場ネットワーク環境にはるかに簡単かつ安価に実装する事ができます。 したがって、EtherCATはすでに多くの産業用オートメーション機器メーカーで採用されている主要な産業用イーサネット通信技術です。

エーシックス社 [ASIX Electronics Corporation(Taiwan Stock Exchange:3169:Taiwan)]は、 急速に成長するグローバルスマートファクトリインダストリアルオートメーション市場の需要に応えて、 中華圏で最初のEtherCATスレーブコントローラー「AX58100 2/3ポートEtherCATスレーブコントローラー」 を2018年に発表しました。また、2019年に新世代EtherCATスレーブコントローラSoC「AX58200 2/3ポートEtherCATスレーブコントローラSoC」を発表しました。 AX58x00ファミリEtherCATスレーブ製品は、設計が容易で、パッケージサイズが小さく、 コスト効率の高い産業用イーサネットEtherCATスレーブを提供するコントローラソリューションであり、モーター/モーション制御、デジタルI/O制御、 センサーデータ取得、ロボット工学、EtherCAT IO-Linkマスター、EtherCATジャンクションスレーブモジュールなどの 産業オートメーションフィールドバスアプリケーションに適しています。

図1. ASIX AX58x00ファミリEtherCATスレーブコントローラソリューション

AX58x00ファミリーを用いてEtherCAT製品設計を容易にするために、エーシックス社はアナログ/デジタルI/O制御デモキット、 モーター制御デモキットなどのクライアントのリファレンス用に、さまざまなAX58x00 EtherCATスレーブアプリケーションのリファレンスデザインを継続的に開発しています。 エーシックス社は設計者がAX58x00EtherCATスレーブ製品を用いて容易に設計できるように、リファレンス回路図、PCB設計ガイドライン、ハードウェア/ソフトウェア設計ガイド、 ソフトウェアツール、サンプルファームウェアソースなどを含むサポートパッケージ(BSP)や評価ボードなどを提供しています。