自動車のタッチスクリーン ディスプレイが大型化しても、スマートフォンと同様に操作できる事が期待されます。 しかし、車載スクリーンは厳格な頭部衝撃および振動試験に合格する必要があり、そのためタッチ性能には不利な厚いカバーレンズを使います。 また、スクリーンが大きくなるほど、他の周波数(例: AMラジオ、カーアクセス システム)に干渉しがちです。これらの要素が、 最新の車載静電容量式タッチシステムの設計で大きな課題になっています。

マイクロチップ社の maXTouchタッチスクリーン コントローラ の新しいファミリは最大 20インチのサイズのスクリーン向けで、 これらの課題に対応するために設計されました。

約 3,000のタッチセンシング ノードを持つ MXT2912TD-Aと 2,000超のノードをサポートするMXT2113TD-Aを使うと、 車室内で期待されるタッチスクリーン ユーザ体験を実現できます。これらのデバイスは、 世界中のメーカーに広く採用されている マイクロチップ社の maXTouchタッチスクリーン テクノロジを基に開発されました。 Microchip社の最新ソリューションは、厚いレンズ越しでも動作できる優れた S/N(信号対ノイズ)比を備え、 厚い手袋越しでも水に濡れていてもマルチフィンガー タッチをサポートできます。

自動車メーカーがダッシュボードのメカニカル スイッチをスクリーンで置き換えるに従って、 安全で信頼性の高いタッチ動作がますます重要となっています。MXT2912TDと MXT2113TDは、 タッチシステムの品質を常時監視する自己診断およびセンサ診断機能を内蔵しています。これらのスマート診断機能は、 ISO 26262(乗用車の機能安全規格)で定義されている ASIL (Automotive Safety Integrity Level)分類指標をサポートしています。

[開発ツール]

世界各地の 8つのアプリケーションおよびセンサ デザインセンターが、 マイクロチップ社のお客様とパートナーのmaXTouchテクノロジを使った設計を支援します。 マイクロチップ社の maXTouchテクノロジの専門家は全ての主要なセンサ、ディスプレイ、タッチモジュール メーカーと協力しています。

新規 maXTouchタッチスクリーン コントローラ ファミリの各製品にはそれぞれ評価用キットを用意しています。 これらのキットは maXTouchタッチスクリーン コントローラ実装済みプリント基板(PCB)、 透明ガラス カバーレンズ付きタッチセンサ、センサ ディスプレイに接続するための FPC (Flat Printed Circuit)、 本キットを USB経由でホスト コンピュータに接続するための変換基板、各種ケーブル、ソフトウェア、マニュアルを含みます。 これらは全てmaXTouch Studioと互換です。maXTouch Studioは maXTouchコントローラの評価をサポートするソフトウェア開発環境です。

[在庫/供給状況]

MXT2912TD-Aと MXT2113TD-Aはそれぞれ LQFP176パッケージと LQFP144パッケージで本日(元記事日付2018年12月10日)よりサンプル出荷と量産出荷を開始いたします。 価格、評価用キットのご購入詳細はお問い合わせください。

本記事は、マイクロチップ社プレスリリース2018年12月10日より抜粋した内容を掲載しています。