今日の運転体験をより良いものとするため、 自動車メーカーはセンター インフォテインメント ディスプレイ(CID)にタッチ ディスプレイを追加しています。 先進機能を備えたこのようなディスプレイ アプリケーションをサポートしているマイクロチップ社は 本日(元記事日付2020年6月30日)、同社の maXTouch®ポートフォリオに車載グレードとして非常に小さいパッケージを採用した タッチスクリーン コントローラである MXT288UD ファミリを 追加しました。 MXT288UD-AMまたは MXT144UD-AM を使うと、 自動車、オートバイ、電動自転車、カーシェアリング サービス等の多機能ディスプレイ、タッチパッド、スマート サーフェスに省電力で全天候型の、 さらには手袋越しでも機能するタッチ検出を実装できます。

スマート サーフェスは車内と車外両方に実装できます。例えばハンドルバー、ドア、電動ミラー、制御ノブ、ステアリング、座席間、 アームレストに設置できます。MXT288UDファミリの 7×7 mm車載グレード小型 VQFN56パッケージを使うと、 Tier 1サプライヤは高性能高信頼性タッチ性能に対する市場の要求を満たしながら、基板面積を 75%低減し、 総 BOMコストを大きく削減できます。本ファミリの低消費電力タッチ待機モードの消費電流は 50 µA未満であり、 節電または夜間運転の邪魔にならないようにディスプレイが OFFになっていても、 ユーザの操作に即座に反応できます。どこでもタッチすればシステムが即復帰します。

また、MXT288UD-AMと MXT144UD-AMは、タッチスクリーンが濡れている場合でも、 皮、木、平滑でない各種部材のオーバーレイを通して厚い手袋越しにマルチフィンガーを検出、トラッキングできます。 通常、これらのオーバーレイ部材の誘電率はタッチ検出を制限します。しかし、MXT288UD-AMとMXT144UD-AMは独自の差動ミューチュアル検出手法を使って 高 S/N比でマルチフィンガーを確実に検出およびトラッキングできます。例えば、カーシェアリング アプリケーションでこの高信頼性タッチ機能を使うと、 雨、雪、猛暑等の環境条件でも外装に取り付けたディスプレイをタッチして自動車にアクセスできます。 オートバイと電動自転車でも、このような全天候型設計が便利です。MXT288UDファミリは車載 SPICE®プロセスに従って開発されたAEC-Q100認定取得済みの ファームウェアをターンキー ソリューションとして提供しています。 そのため、既存のシステムに低いリスクと短い開発期間で簡単に組み込む事ができます。

「自動車メーカーは、便利かつ運転に集中できる環境を提供する一方でスマート サーフェスと多機能ディスプレイでユーザ体験の改善を目指しています」 とマイクロチップ社ヒューマンマシン インターフェイスおよびタッチ機能部門副社長の Fanie Duvenhageは述べています。 「マイクロチップ社は市場におけるこれらの要求に応え、 業界をリードしてきた車載タッチスクリーン ソリューション ポートフォリオを、 小型、高性能、低コストの MXT288UDタッチ コントローラ ファミリによってさらに強化します。」

開発ツールと設計サービス

ソフトウェアとハードウェア両方のサポートを提供します。 ソフトウェア ツールとしては maXTouch Studioと maXTouchAnalyzerを提供します。

MXT288UD 評価用キットのハードウェアにはプリント基板(PCB)と 5”静電容量式タッチパネルが含まれ、 MXT144UD 評価用キットのハードウェアには PCBと 2.9”静電容量式タッチパッドが含まれます。 どちらにも、maXTouchStudioを実行する際にコンピュータと USBで接続するためのブリッジ PCBが含まれます。

タッチセンサの開発、調整、最終応用への統合を支援するため、マイクロチップ社のタッチ機能グループと フィールド アプリケーション エンジニアは世界中で手厚いサポートを提供しています。

在庫/供給状況

MXT288UDタッチ コントローラ ファミリは本日より量産出荷を開始いたします。(元記事日付2020年6月30日)

本記事は、マイクロチップ社プレスリリース2020年6月30日より抜粋した内容を掲載しています。