ますます多くのシステム アプリケーションで電気モータが使用されるようになっており、基板面積、 部品点数、電力消費を削減させると同時に電力効率の高いシステムを実現できるデバイスとツールが必要とされています。 マイクロチップ社は本日(元記事日付2020年10月8日)、デジタルシグナル コントローラ(DSC)とマイクロコントローラ(MCU)で モータ制御ポートフォリオを拡充した事を発表しました。 これらの新製品は設計ツール、開発ハードウェア、トルク最大化制御アルゴリズム、冷蔵庫コンプレッサ リファレンス デザイン等でサポートされます。

マイクロチップ社が今回拡充したモータ制御ファミリは以下の通りです。

dsPIC® DSC:
dsPIC33CK64MC10x DSC は低コストで機能安全対応の FOC(界磁制御)向け製品で、既存のモータ制御開発ボード向けモータ制御プラグイン モジュール(PIM)でサポートされており、また新しい低コスト低電圧モータ制御開発ボードでもサポートされます。MPLAB® X 統合開発環境(IDE)と MPLAB Code Configurator が迅速なコード開発を支援し、motorBench®開発スイートが FOC 向けに最適化されたコードを生成します。

FOC 向け PIC32MK MCJ/MCM MCU:
第 2 世代の 32 ビット MCU デバイスは 32 ビット浮動小数点とDSP 性能を備え、通信機能を柔軟に選択できます。アナログ機能は dsPIC33CK と共通であり、ファミリ間の移行もシームレスに行う事が可能です。これらのデバイスは複数の CAN-FD および USB ポートも備え、MPLAB X IDE でサポートされており、3 つの開発ハードウェアを選択できます。PIC32MK のソフトウェア サポートには、センサ付きおよびセンサレスモータ アプリケーション向けの、MPLAB Harmony v3 ソフトウェア フレームワークによるモータ制御ソフトウェア スイートが含まれます。

motorBench 開発スイート:
この GUI ベース ソフトウェア開発ツール (バージョン 2.35)を使うと、FOC でモータを動かすためにかかる工数を削減し、個別のモータ向けに最適化したソースコードを生成できます。今回のリリースでは dsPIC33CK ファミリのサポートを拡張し、新しいアングル トラッキング位相ロックループ(AT-PLL)推定器、磁界弱め(FW)制御、最大トルク/電流(MTPA)制御、デッドタイム補償(DTC)制御等、新機能を多数追加しました。

ゼロ速度/最大トルク(ZS/MT)アルゴリズム:
低インダクタンス モータの停止時または低速時に高トルクを必要とする応用でホールセンサを省く事ができます。dsPIC33 DSC、SAM および PIC32MK モータ制御 MCU をサポートします。

dsPIC33CK 低電圧モータ制御開発ボード:
dsPIC33CK ファミリを使ったアプリケーションの開発プラットフォームとリファレンス デザインを兼ねています。

低コストで高効率な冷蔵庫コンプレッサのリファレンス デザイン:
今回ターンキー設計ファミリに加わったリファレンス デザインです。モータ制御設計のベストプラクティスを示し、迅速な開発を可能にします。

[在庫/供給状況]

dsPIC33CK64MC105 は本日(元記事日付2020年10月8日)より出荷いたします。パッケージは最小 4 x 4 mm で 28~48 ピンの 6 種類、フラッシュは 32~64 KB、RAM は 8 KB です。PIC32MK も本日より出荷いたします。パッケージは 48~100 ピン、フラッシュは 256 KB~1MB、RAM は 64~256 KB です。

[PIC32MK のブロック図]
[PIC32MK MCM Curiosity Pro 開発ボード]
[PIC32MK MCM ファミリ プラグイン モジュール(PIM) MA320211]
[dsPIC33CK のブロック図]
[dsPIC33CK LVMC 開発ボード]
[dsPIC33 冷蔵庫コンプレッサ リファレンス デザイン]
[dsPIC33CK64MC105 外付けオペアンプモータ制御プラグイン モジュール MA330051-1]
[dsPIC33CK64MC105 内蔵オペアンプモータ制御プラグイン モジュール MA330051-2]

本記事は、マイクロチップ社プレスリリース2020年10月8日より抜粋した内容を掲載しています。
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