センサベースの IoT (Internet of Things)アプリケーションがコスト、サイズ、性能、消費電力等多くの困難な課題を克服できるかどうかは、アナログ機能とデジタル制御能力の組み合わせにかかっています。

マイクロチップ社はマイクロコントローラ(MCU)の機能集積度向上を通してこの課題に取り組んでおり、 本日(元記事日付2020年10月22日)、 PIC18-Q41 および AVR DB MCU ファミリを発表しました。これらのファミリは先進のアナログ周辺モジュールとシステムの集積度を向上させ信号収集時間を短縮する周辺モジュール間接続を備え、 複数電源ドメインに対応した初めての製品であり、使いやすく迅速な開発を可能にする設計環境によりサポートされます。

IoT エンドノード、産業および医療用機器、ウェアラブル機器、車載、照明等、スペースの制約が厳しいセンシングおよび計測アプリケーションにおける信号コンディショニングの要求に応えるため、 PIC18-Q41 MCU は構成可能なオペアンプ、計算機能付き ADC (A/D コンバータ)、DAC (D/A コンバータ)を内蔵しています。 本デバイスは、特に IoT やスマート ファクトリ向け予知保全用エッジノードやエッジでの大規模 AI 展開等に適しています。 小型の 14 ピンおよび 20 ピンパッケージで提供するため、マイクロチップ社の 32 ビット MCU やその他アナログ機能を必要とするコントローラのコンパニオンチップとしても優れています。

ミクストシグナル IoT システムでは、しばしば複数の電源ドメインが存在します。AVR DB MCU は真の双方向レベルシフタを内蔵する事で、 そのような設計における課題を解決すると同時にコストを削減します。この機能を使うと車載、電化製品、HVAC、液量計測等幅広いアプリケーションでコストの削減が可能です。 AVR DB MCU には柔軟な構成が可能でそれぞれ独立した 3 つのオペアンプ、12 ビット差動 ADC、10 ビット DAC、3 つのゼロクロス検出器、CIP(コアから独立した周辺モジュール)が追加されており、 アナログ信号のコンディショニングおよび処理を行うほぼ全てのアプリケーションに理想的なデバイスとなりました。

[開発サポート]

PIC18-Q41 および AVR DB MCU 製品ファミリは マイクロチップ社の MPLAB® X IDE(統合開発環境)、MCC(MPLAB Code Configurator)、 MPLAB Mindi™アナログ シミュレータでサポートされます。 MCC は周辺モジュールと機能をGUI で設定できる無償のソフトウェア プラグインです。

AVR DB は、MCC に加えて Atmel START、Atmel Studio、IAR および GCC C コンパイラ等サードパーティ製のツールでもサポートされます。 MCC と START を使うと、コーディングなしで GUI の操作だけでオペアンプを簡単に設定できます。

両 MCU ファミリ向けに、プログラミングおよびデバッグ機能を備えたコンパクトで低コストの開発ボードを提供します。 PIC18F16Q41 Curiosity Nano 評価用キット(EV26Q64A)と AVR DB Curiosity Nano 評価用キット(EV35L43A)です。 今すぐ開発を始められるように PIC MCU および AVR MCU向けのクイックスタート ガイドも提供します。

[在庫/供給状況]

PIC18-Q41 および AVR DB MCU は各種メモリ容量およびパッケージで提供します。

本記事は、マイクロチップ社プレスリリース2020年10月22日より抜粋した内容を掲載しています。
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