安全性、通信等、進化を続ける車載応用における広い帯域幅と柔軟なデータレートの要求に対応し、また先進運転支援システム(ADAS)の開発を支援するため、マイクロチップ社は本日(元記事日付 2020年11月24日)、CAN FD(Controller Area Network Flexible Data-Rate)通信をサポートした初めてのPIC18マイクロコントローラ(MCU)であるPIC18 Q84ファミリを発表しました。CPUの介在を必要とせずに各種タスクを処理できる様々なCIP(コアから独立した周辺モジュール)を備えたPIC18 Q84ファミリを使うと、CAN FDネットワークに接続する時間とコストを節約できます。

本ファミリは、ゲートウェイも高度なネットワーク スイッチング技術も使わずセンサデータを簡単にCAN FDバスに送れるソリューションです。さらに、CIPを使う事で車載および産業用設計向けにほぼゼロレイテンシのハードウェア ベースのカスタム機能を簡単に作成できます。コードを追加する必要はありません。自動メモリスキャン機能付き32ビットCRC(巡回冗長検査符号)生成器、機能安全のためのウィンドウ式ウォッチドッグ タイマ(WWDT)、業界標準テスト/デバッグ実装用JTAG (Joint Test Action Group)インターフェイス等の周辺モジュールを内蔵しています。

開発ツールとCAN FD製品サポート

PIC18 Q84ファミリ向けにハードウェアおよびソフトウェアによるサポートを提供します。ハードウェアはCuriosity Nano開発ボードとCuriosity HPC (High Pin Count)開発ボード、さらに車載ネットワーク開発ボード等で使えるプラグイン モジュール(PIM)も提供します。ソフトウェアはMCC (MPLAB(R) Code Configurator)でサポートします。また、マイクロチップ社は各種CAN FDトランシーバCAN FDコントローラを提供しています。詳細はマイクロチップ社ウェブサイトCANテクノロジ デザインセンターをご覧ください。

在庫/供給状況

PIC18 Q84ファミリは本日(元記事日付 2020年11月24日)より10,000個単位で受注を開始いたします。

本記事は、マイクロチップ社プレスリリース2020年11月24日より抜粋した内容を掲載しています。詳細はお問い合わせください。