車載および産業市場全体におけるオートメーションとコネクティビティへの要求が増加するにつれ、高周波ノイズに影響されず変動電流を高精度に計測する事が求められています。電気ノイズが多い環境における高精度な電流計測への要求に応えるため、マイクロチップ社は本日(元記事日付2021年2月18日)、AEC-Q100 Grade 0 認定済み小オフセットハイサイド電流検出アンプを発表しました。

AEC-Q100 認定済みの MCP6C02 は 6 ピン SOT-23 パッケージ (Grade 1)と 8 ピン 3×3 VDFN パッケージ (Grade 0)で提供します。VDFN パッケージ品は最大オフセット誤差が 12 µV で、Grade 0 のハイサイド電流検出アンプとしては非常に低いオフセット電圧を実現しています。-40~+150 ℃の温度レンジで低オフセット誤差のため、高い計測分解能を維持しながら低い値のシャント抵抗が使えます。これにより、ウォーターポンプのモータ等、高温対応が必要なアプリケーションにおける電流計測の精度を高め、消費電力を低減できます。

また、VDFN パッケージはウェッタブル フランク加工めっき処理を施しているためはんだ接合部の目視検査が可能で、従来の DFN パッケージでは必要だった X 線スキャンが不要です。

さらに、MCP6C02 と MCP6C04 は EMI(電磁干渉)フィルタを内蔵しており、ゼロドリフト アーキテクチャを採用しています。EMI フィルタは無線アクセスポイント等高周波由来の電気的干渉に対する耐性を改善し、ゼロドリフトのオフセット キャンセルにより高精度の電流計測を可能にします。これらにより、電源/モータの電流制御帰還ループ構成、バッテリの監視と充電、安全のための電流レベル監視等、各種アプリケーション向けに高性能のソリューションを開発できます。

開発ツール

ADM01104 評価用ボードが MCP6C02 と MCP6C04 両方をサポートします。両デバイスはピン、パッケージ、機能互換です。高電圧または大電流にさらされるのを防ぐため本評価用ボードは部品を実装済みで、入力ピンは適切なフィルタおよび保護を備えています。複数の参照電圧をサポートするため、デバイスの単方向および双方向動作モードを迅速に評価できます。

在庫/供給状況

MCP6C02 は 6 ピン SOT-23 パッケージと 8 ピン 3×3 VDFN パッケージで、MCP6C04 は 6 ピン SOT-23 パッ ージで本日(元記事日付2021年2月18日)より出荷を開始いたします。

本記事は、マイクロチップ社プレスリリース2021年2月18日より抜粋した内容を掲載しています。詳細はお問い合わせください。