温度管理は車載設計の重要な側面であるのに、他の多くの部品と比べて、マルチチャンネル リモート温度センサには選択肢が少ない事が指摘されています。これを補うため、マイクロチップ社は本日(元記事日付2024年1月19日)、10 種類の車載グレードリモート温度センサから成る MCP998x ファミリの販売を開始しました。MCP998x ファミリは、車載グレード マルチチャンネル温度センサとして業界最大レベルのポートフォリオを誇り、広い動作温度レンジで 1°C の精度に設計されています。本デバイスファミリには、ソフトウェアで上書きされたり、悪意を持って無効化されたりしないように設計されたシャットダウン温度設定点を備えた 5 つのセンサも含まれます。

最大 5 つの監視用チャンネルと複数のアラートおよびシャットダウン方法を備えたこの製品ファミリは、1 つ以上の熱源を管理するシステムをサポートできます。本リモートセンサは配線抵抗誤差修正およびセンサ・トランジスタのベータ補償機能も内蔵しているため、精度を高めるための追加の機構は不要です。1 つの統合型温度センサで複数の場所の温度を監視できるので、基板の複雑さとサイズを低減し、部品数を減らすために設計を簡素化できます。

より高い精度が必要な場合、125°C まで 2.5°C の精度を提供するよう設計された MCP998x デバイスファミリは、 多くの競合他社が対応できていない従来の温度レンジの上限で使う事ができます。このように温度耐性が高い本デバイスファミリは、電子機器の動作温度が重要な課題である車載アプリケーションに最適です。MCP998x センサは、HID ランプ、ADAS(先進運転支援システム)、車載サーバ、動画処理、インフォテインメント システム、エンジン制御、テレマティクス、ボディ エレクトロニクス (シート制御、照明システム、ミラー制御、パワーウィンドウ等)を含む自動車機能をサポートするように設計されています。マイクロチップ社の温度センサの全てのポートフォリオの詳細はウェブサイトをご覧ください。

[開発ツール]

設計と開発がより簡単になるように、MCP998x ファミリは新しい EV23P16A 評価用ボードでサポートされています。

[在庫/供給状況]

MCP998x マルチチャンネル温度センサファミリは本日(元記事日付2024年1月19日)より受注を開始いたします。詳細とご購入はお問い合わせください。