急速に変化するアナログ信号検出用に設計されたデバイスは、高速な応答を最小限の消費電力で実現する必要があり、特にバッテリ駆動のアプリケーションで重要です。このような需要に応えるため、、マイクロチップ社は本日(元記事日付2025年4月28日)、低消費電力の周辺モジュールを内蔵し、不安定なアナログ信号を正確に計測する機能を 備えたPIC16F17576 MCU(マイクロコントローラ)製品ファミリを発表しました。

PIC16F17576 MCUは、MCU コアがスリープモード中でも動作可能な新しい低消費電力コンパレータと参照電圧の組み合わせを特長とし、3.0 µA 未満の消費電流で連続的なアナログ計測が可能です。APM(アナログ周辺モジュール マネージャ)によってアクティブにする周辺モジュールを制御する事で、総エネルギ消費量を最小限に抑え、バッテリ駆動のアプリケーションで電力を過剰に消費する事なく信号を効果的に監視できます。

不安定なアナログ信号を計測するアプリケーション向けに設計されたPIC16F17576 MCU は、ソフトウェア制御のゲインラダーを備えたオペアンプを搭載しています。この機能により、1つのオペアンプで複数のゲインオプションを切り換える事ができるようになり、精度と電力効率はそのままにノイズを低減できます。最大4つのオペアンプと自動平均化機能付きの12ビット差動ADCを搭載し、幅広い入力レンジで正確な信号測定が可能です。

PIC16F17576 MCUは、環境および産業用監視、スマートホーム、ビルディング オートメーション等の多数の業界でアナログ信号を計測するのに適しています。主なアプリケーションとして、振動および歪み計測、流量計測、ガス検出、低温物資追跡、モーション センシング等が挙げられます。マイクロチップ社のPIC® MCUの全てのポートフォリオの詳細はウェブサイトをご覧ください。

[開発ツール]

PIC16F17576 MCUは、MPLAB® X IDE(統合開発環境)とMPLAB Code Configuratorをお使いいただけ、設計者はAPM とアナログ周辺モジュールの機能を簡単に管理できます。また、マイクロチップ社のCuriosity Nano EV14L29A開発ボードとMPLAB PICkit™開発ツールと互換性があります。

[価格と在庫/供給状況]

PIC16F17576 MCUは本日(元記事日付2025年4月28日)より受注を開始し、単価は 10,000 個注文時で 0.57 ドルからです。詳細とご購入はお問い合わせください。