
SDV(ソフトウェア定義型自動車)や複雑な産業用ネットワークに対応すべく、車載/産業用システムの設計にSPE (Single Pair Ethernet)とオールEthernetアーキテクチャを採用する動きが進んでいる事を背景として、セキュアでスケーラブルなコネクティビティへの需要が一段と高まっています。マイクロチップ社は本日(元記事日付2026年5月13日)、TSPE (Single Pair Ethernet) PHY トランシーバの新ファミリ、LAN878xおよびLAN888xを発表しました。本ファミリは100BASE-T1、1000BASE-T1、デュアルスピード対応の100/1000BASE-T1 のラインナップで提供され、車載用途をはじめとするミッション クリティカルなアプリケーション向けに、セキュアかつ信頼性の高いスケーラブルなEthernet接続を可能にします。
LAN878xおよびLAN888x PHYは、IEEE® 802.1AE-2018 に準拠したハードウェア ベースのMACsecセキュリティを内蔵しており、システムレイテンシの増大やソフトウェアの複雑化を招く事なく、フレームレベルの機密性、データ完全性、リプレイ保護を実現します。さらに、TSN (Time Sensitive Networking)をネイティブにサポートしており、ADAS、ゾーンゲートウェイ、セーフティ クリティカルな制御ネットワークに欠かせない決定論的な低レイテンシ通信を可能にします。
LAN878x およびLAN888x ファミリは、セキュリティと性能に加え、ISO 26262 ASIL-Bシステムに対応する強化された機能安全も提供しています。高度なオンチップ診断機能とリンク監視機能によって可視性が高まり、フォルト検出が迅速化するだけでなく、従来の SPE PHY ソリューションより強力な、システムレベルでの安全機構を実現します。
プラットフォームのスケーラビリティと設計資産の再利用を容易にするため、LAN878x および LAN888xファミリは、100BASE-T1と1000BASE-T1の各製品間でピン互換のSKUを提供しています。また、SGMIIおよびRGMIIホスト インターフェイスについてもピン互換のSKUを提供しています。この互換性により、設計者は既存のハードウェア設計を活かしつつ、進化する性能要件に合わせてネットワーク帯域幅を柔軟に拡張できます。
LAN878xファミリにはLAN8781、LAN8781M、LAN8782、LAN8782Mが、LAN888xファミリにはLAN8881、LAN8881M、LAN8882、LAN8882M、LAN8883、LAN8883M、LAN8884、LAN8884M がそれぞれ含まれます。型番末尾に「M」が付くデバイスはMACsecセキュリティ対応です。全てのデバイスは高信頼性設計で、最大接合部温度は150℃、車載グレード1の動作条件(-40~+125℃)をサポートします。
車載分野にとどまらず、産業用オートメーション、ロボティクス、航空用電子機器等、決定論的なEthernet 通信を必要とするシステム等、幅広い産業用およびミッション クリティカルなアプリケーションに対応します。
[開発ツール]
LAN878x および LAN888x PHY トランシーバは、SGMII、USB、PCIe®の各プラグインボードやLinux®ソフトウェア ドライバを含む、包括的な評価プラットフォームによってサポートされています。
[価格と在庫/供給状況]
LAN878xおよびLAN888xファミリは本日(元記事日付2026年5月13日)よりサンプル受注を開始いたします。詳細はお問い合わせください。
