取り扱いと保管の合理化からスループットの向上まで、ファクトリ オートメーションは効率化を続けています。IT (Information Technology)と OT(Operational Technology)を融合させたアーキテクチャを採用したコネクテッド倉庫等の産業用エコシステムではカメラ、バーコードリーダ、スキャナ、コンベア等の高精度での時刻同期、接続は TSN (Time Sensitive Networking)と Ethernet に依存しています。このようなエコシステム内のデバイス、センサ、装置間を接続するには次世代ネットワーク技術が必要です。このため、マイクロチップ社(日本法人: 東京都港区浜松町、代表: 吉田洋介)は本日(元記事日付2022 年1月28日)、低レイテンシデータ トラフィック フローと優れたクロック精度を実現するスイッチング ソリューションとして、IEEE に準拠したLAN9668 TSN スイッチファミリを発表しました。
LAN9668x は、4 ポート Gigabit Ethernet PHY トランシーバであるLAN8814と組み合わせてお使い頂けます。LAN9668-I/9MX(産業用)とLAN9668-9MX(民生用)は Arm® Cortex®-A7 を採用し、産業用通信向けに TSN IEEE 規格に対応した 8 ポートスイッチです。対応している規格には高精度の時刻同期に関する IEEE 1588v2 とIEEE802.1AS-2020、ストリームごとのフィルタ処理とポリシングに関する IEEE 802.1Qci、トラフィック シェーピングに関する IEEE802.1Qav と IEEE 802.1Qbv、シームレなス冗長化に関する IEEE 802.1CB、メディアの冗長化に関するIEC-62439-2(メディア冗長化プロトコル)、ODVA-DLR、IEC-61158-6-10 が含まれます。
マイクロチップ社の Ethernet スイッチ API (MESA)と Ethernet PHY API (MEPA)はオペレーティング システムに依存しない、包括的で使いやすい関数ライブラリを開発する自由度と柔軟性を提供します。Microchip 社のソフトウェアフレームワークはこれらの規格を1 つのスケーラブルなチップセットでサポートしており、通信トラフィックのエンドツーエンド転送を低レイテンシで実現します。
LAN8814 は、IEEE 1588 v2 とフレーム プリエンプションを含む最新のTSN 要件を完全にサポートする新世代の4 ポートGigabit Ethernet PHY です。LAN9668 と LAN8814 を組み合わせて使う事で時刻同期、ストリーム予約、保護、管理を実装、開発期間の短縮とコストの低減が可能です。
開発ツール
LAN9668-I/9MX および LAN9668-9MX TSN Ethernet スイッチは、マイクロチップ社製マネージド Ethernetスイッチデバイス向け産業用 Ethernet スイッチ ソフトウェア ソリューションである VSC6817SDK IStaX Linux アプリケーション ソフトウェアでサポートされています。VSC6817SDK IStaX Linux ネットワーク オペレーティング システムもマイクロチップ 社製マネージド Ethernet スイッチデバイスをサポートする産業用 Ethernetスイッチのソフトウェア ソリューションです。SMBStaX Linuxネットワーク オペレーティング システムとWebSTaX Linux ネットワーク オペレーティング システムはビジネスユーザ向けに提供しており、長期サポート版 Linux カーネルをベースとしています。これらのソリューションは全て先進のL2+スイッチ機能と高度に統合されています。
在庫/供給状況
LAN9668/9MX と LAN8814/ZMX は本日(元記事日付2022 年1月28日)より 1,000 個単位で受注を開始いたします。詳細はお問い合わせください。