電気自動車と自律走行車の市場が拡大するに伴ってアプリケーションは複雑さを増し、AUTOSAR 対応、ISO 26262 機能安全準拠、セキュア ソリューションへの需要が高まっています。最新の車載要件を満たし、さらに将来の技術に備えたスケーラブルなアプリケーションの開発を支援するため、マイクロチップ社は本日(元記事日付2022年6月3日)、総システムコストの低減、開発の迅速化、システムの高度な最適化を実現する AUTOSAR 対応 dsPIC33C DSC(デジタルシグナル コントローラ)向けの包括的なエコシステムを発表しました。

また、マイクロチップ社は大容量メモリへの要求に対応するため、ISO 26262 準拠 dsPIC33CK1024MP7xx ファミリを追加しました。dsPIC33CK1024MP7xx は 1 MB のフラッシュを内蔵し、AUTOSAR、OS、MCAL ドライバ、ISO 26262 機能安全診断 、 セキュリティ ライブラリ等の車載アプリケーションを開発できます。dsPIC33CK1024MP7xx は高性能 CPU と車載全般、先進のセンシングおよび制御、デジタル電源、モータ制御アプリケーション向けの専用周辺モジュールを備えています。

AUTOSAR 対応デバイスを採用する利点は、既存の設計を再利用する事で開発期間を短縮しながらリスクと複雑さを軽減できる事です。ベアメタルまたは非 AUTOSAR 車載アプリケーションの設計経験があり、現在AUTOSAR を採用しようとしているのであれば、dsPIC33C DSC のエコシステムをそのまま使い、マイクロチップ社の高付加価値ソリューション、カスタマサポート、AUTOSAR 対応 dsPIC33C DSC の強みを利用する事で、スケールアップが可能です。dsPIC33C DSC 向け AUTOSAR エコシステムには、Vector 社の MICROSAR Classic、KPIT Technologies 社の KSAR OS、マイクロチップ社の ASPICE および ASIL B 対応 MCAL ドライバが含まれます。

マイクロチップ社は、ISO 26262 準拠 dsPIC33CK1024MP7xx DSC をサポートするため FMEDA レポート、機能安全マニュアル、診断ライブラリを含む同社の機能安全パッケージを拡充しました。AUTOSAR 対応 dsPIC33C DSC と TA100 CryptoAutomotive™セキュリティ IC を併せて使うと、車載設計に堅牢なセキュリティを実装できます。

開発ツール

マイクロチップ社が提供するソフトウェアとツールには認証済み MPLAB® XC16 コンパイラ機能安全ライセンス、MPLAB X IDE、MPLAB Code Configurator、dsPIC33C DSC 用プログラミングおよびデバッグツール、dsPIC33C DSC 用 ISO 26262 準拠 ASPICE 対応 MCAL ドライバ、dsPIC33C DSC 向け ISO 26262 機能安全パッケージ、セキュリティ ユースケース向けソフトウェア ライブラリとリファレンス コードが含まれます。サードパーティが提供するソフトウェアには Vector 社の MICROSAR Classic と KPIT 社の KSAR OS が含まれます。サードパーティが提供するハードウェア ツールには Lauterbach 社の TRACE32®デバッガが含まれます。

在庫/供給状況

dsPIC33C DSC を サポート す る AUTOSAR BSW 、 OS 、 MCAL ドライ バの詳細はwww.microchip.com/dsPIC33-AUTOSAR-Ready をご覧ください。
先進のセンシングおよび制御、デジタル電源、モータ制御、高性能一般車載アプリケーション向けに最大 100 MHz のリアルタイム性能、1 MB のフラッシュ、デュアル CAN FD インターフェイス、専用周辺モジュールを備えた dsPIC33CK1024MP708 DSC の詳細は www.microchip.com/dsPIC33CK1024MP708 をご覧ください。
AUTOSAR 対応 dsPIC33C DSC 向けの ISO 2626 機能安全パッケージ、セキュア ソリューション、ツール エコシステムの詳細は www.microchip.com/dsPIC33-Automotive をご覧ください。

詳細はお問い合わせください。