IoT ネットワーク開発では、セキュアなセルラー接続をアプリケーションに簡単に実装する方法が求められています。しかし、その実現にあたっては設計の複雑さと高い展開コストという課題が存在しています。ネットワーク設計におけるロケーションの柔軟性、低消費電力、展開のしやすさという課題を解決するため、マイクロチップ社は本日(元記事日付2022年6月22日)、AVR128DB48 8 ビット MCU(マイクロコントローラ) ベースの AVR-IoT Cellular Mini 開発ボードを発表しました。本ボードは、5G 狭帯域 IoT ネットワーク向けの堅牢なセンサ/アクチュエータ ノード プラットフォームです。

AVR-IoT Cellular Mini 開発ボードは小型である事、IoT デバイスを既存の 5G ネットワークに簡単に接続できる事が特長です。これらの特長は携帯用のデバイスに、また遠隔地に設置されている等の理由で LoRa® (Long Range)ネットワークやその他の LPWAN (Low Power Wide Area Network)を利用した接続が難しいデバイスに必須のものです。

本ボードを使うと、AVR128DB48 8 ビット MCU ファミリが提供する柔軟性と設計のしやすさ、マイクロチップ社の ATECC608 CryptoAuthentication™を使ったセキュリティ保護等を利用できます。マイクロチップ社の IoT プロビジョニング ツールを使うと、ほとんどの主要なクラウドサービス プロバイダ用に ATECC608 を簡単に設定できます。

AVR-IoT Cellular Mini 開発ボードは、実装済みの光および温度センサからクラウドにデータを送るように設定済みです。これはマイクロチップ社のサンドボックス ポータルで観察できます。このサンドボックス ポータルを使うと、リモートからリアルタイムでデバイスを追跡、監視できます。この機能は農業、電力を含む各種産業、さらに商品輸送、アラームシステム、ビルディング オートメーション、リモート監視等の民生品市場における多くの応用で必須のものです。

AVR128DB48 MCU を使った IoT デバイスを 5G に接続するための簡単、高効率、低コストのソリューションを提供するためマイクロチップ社は Sequans 社と提携し、同社の 5G LTE-M および狭帯域 IoT 対応 Monarch 2 GM02S 無線チップを実装しました。また Truphone 社と提携し、世界中どこでも信頼性が高いセルラーサービスを実現できる SIM カードを提供できるようにしました。

AVR-IoT Cellular Mini 開発ボードは Adafruit 社 Feather シリーズと端子配置互換であるため、量産を目指す企業からホビイストまで広く使って頂けるソリューションです。本ボードは機能拡張用に Qwiic/Stemma I2C コネクタを備えており、量産への移行が容易です。また、本ボードは Arduino®互換で HTTP(S)、MQTT (MQ Telemetry Transport)、低消費電力等の機能を提供するマイクロチップ社の Github ライブラリでサポートされています。

開発ツール

マイクロチップ社のサンドボックス ページにアクセスすると、AVR-IoT Cellular Mini 開発ボードの使い方に関するチュートリアルをご覧頂けます。

在庫/供給状況

AVR-IoT Cellular Mini 開発ボードは本日(元記事日付2022年6月22日)より提供いたします。

詳細はお問い合わせください。