SPE技術は、レイテンシ重視のトラフィック ストリーム向けに、新しいクラスの同期低速Ethernetエッジデバイスと簡単なケーブルインフラで構築可能な全Ethernet接続のIIoTおよび産業用OT (Operational Technology)ネットワークの土台となりつつあります。 マイクロチップ社は本日(元記事日付2023年3月8日)、エッジIIoTデバイスのクラウド接続を簡単にする10BASE-T1S MAC-PHYから、広範囲に広がるEthernetネットワーク経由での高速アプリケーションを可能にする産業用100BASE-T1 TSN (Time Sensitive Networking) Ethernet PHYトランシーバおよびスイッチまで、SPEの実用化を後押しする新しい産業グレードSPE製品を発表しました。

マイクロチップ社の新しい LAN8650および LAN8651 SPI (Serial Peripheral Interface)付き 10BASE-T1S MAC-PHY Ethernet コントローラを使うと、OT および IT ネットワーク エッジ向けのセンサやアクチュエータ等のデバイスを設計する際に MAC (Media Access Controller)を備えた上位 MCU でなくても基本的な MCU を使ってゾーン型アーキテクチャを簡単に実装できます。これらの低速デバイスに専用の通信システムは不要です。マイクロチップ社の MAC-PHY がこれらのデバイスを、簡単なツイストペア配線で標準 Ethernet システムに接続し、ネットワークを経由してクラウドまでつなぎます。


高帯域幅が求められる産業用アプリケーション向けには、Ethernet MAC内蔵MCUを使用するケースが有ります。このようなデザイン向けにMicrochip社は現在、1本のUTP (Unshielded Twisted Pair)ケーブルで100 Mbpsの送受信が可能なLAN8770 100BASE-T1 Ethernet PHYトランシーバの産業グレード バージョンを提供しています。

マイクロチップ社の SPE ポートフォリオは、LAN937x および LAN938x 100BASE-T1 PHY 内蔵 Gigabit Ethernet TSN スイッチの産業グレード バージョンによって強化されます。スケーラブルでセキュアかつコンパクトなこれらの SPE スイッチは、その他の TSN 機能との間の IEEE 802.1AS (gPTP)および IEEE 1588v2 (PTP)時刻同期をサポートするためのハードウェア タイムスタンプ機能を備えています。省エネルギー向け機能としては、バッテリ アプリケーションのためのリモートウェイク・アップ機能付きウルトラ ディープスリープ省電力動作が含まれます。

開発ツール

これらの新製品を使った設計をサポートするため、ネットワーク解析ツールと評価用ボード(LAN8651 EVB、EVB-LAN9383等)を提供しています。マイクロチップ社のMPLAB® Harmony v3 は、ソフトウェアの設計・設定・デバッグ及びプログラムするためのサポートを提供します。一方MPLAB Network Creator は、スイッチを構成するための手早く直感的なグラフィカル インターフェイスを提供します。

在庫/供給状況

マイクロチップ社のLAN8650およびLAN8651 10BASE-T1S MAC-PHY、LAN937x 100BASE-T1 Ethernetスイッチ、LAN8770 100BASE-T1 Ethernet PHYはご注文頂けます。

詳細はお問い合わせください。