組み込みセキュリティは依然として設計の最優先事項であり、業界のベスト プラクティスに適合し、入念に検査され、使いやすく、コスト最適化されたセキュリティ ソリューションが求められています。包括的な組み込みセキュリティ ソリューションを提供するため、マイクロチップ社は本日(元記事日付2023年3月15日)、CC (Common Criteria)の JIL (Joint Interpretation Library) High 評価のセキュアな鍵ストレージに対応し、FIPS (Federal Information Processing Standard)に準拠した認証アルゴリズムをサポートする CryptoAuthentication™および CryptoAutomotive™ IC ファミリに 6 つの新製品を追加して、同社のセキュア認証デバイス ポートフォリオを拡充した事を発表しました。

これらのセキュア認証デバイスは導入が容易で、新しい分野やアプリケーション向けの製品を開発する際、偽造防止、品質管理の改善、ユーザ体験保護のために「信頼できる認証」(Trusted Authentication)を簡単に実装できます。多くの産業で偽造がまん延するようになった事から、設計段階で「信頼できる認証」を実装する事が非常に重要となりました。


本デバイスは、マイクロチップ社のセキュア鍵プロビジョニング サービスをこれらの IC に実装するための専用ソフトウェア ツール、Trust Platform Design Suite でサポートされています。このスケーラブルなサービスを使うと、数十台のデバイスから大規模な展開に至る、民生および医療用消耗品、車載および産業用アクセサリエコシステム、無線充電、データセンター等の各種産業にわたる、事実上、あらゆる規模のプロジェクトに対する暗号鍵のプロビジョニングが可能です。

マイクロチップ社は既存の CryptoAuthentication IC ポートフォリオに 5 つの新製品を追加しました。これらは、不正な攻撃者から秘密鍵を秘匿する事を目的としたハードウェア ベースのセキュア ストレージです。

  • ECC204: ECC-P256 署名および HMAC (Hash-based Message Authentication Code)
  • ECC206: 2 ピン寄生電源(信号線から給電)、ECC-P256 署名および HMAC
  • SHA104: クライアント SHA256 MAC
  • SHA105: ホスト SHA256 CheckMAC
  • SHA106: 2 ピン寄生電源(信号線から給電)、およびクライアント SHA256 MAC

6 番目の新デバイスは車載市場向けです。ECC 署名および HMAC 機能を備えた TA010 は、AEC-Q100 Grade 1 認定取得済み CryptoAutomotive IC です。本デバイスを使うと、OEM は費用をかけて設計を変更しなくてもセキュア認証を設計に実装でき、次世代自動車のセキュリティ要件を満たす事ができます。

マイクロチップ社のセキュリティ製品はあらゆる MPU(マイクロプロセッサ)/MCU(マイクロコントローラ)と互換性があり、マイクロチップ社の AVR® MCU と Arm® MPU および MCU のコンパニオン デバイスとして使えます。これらのセキュア認証 IC は、進化する業界標準および慣行に従う多用途ソリューションを提供します。

開発ツール

これらの新しいセキュア認証 IC は マイクロチップ社の Trust Platform Design SuiteMPLAB® X IDE(統合開発環境)、製品固有の評価用ボード、CryptoAuthLib ライブラリでサポートされています。

在庫/供給状況

新しくなったセキュリティ ポートフォリオの製品は全て、現在サンプル出荷中または量産出荷中です。詳細はCryptoAuthentication IC または CryptoAutomotive IC のウェブページを参照してください。

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