車載システム設計の分野では、10BASE-T1S Ethernet ソリューションを使って車載アプリケーションの新しいゾーン型アーキテクチャが開発されています。10BASE-T1S 技術を使うと、低速デバイスを標準 Ethernet ネットワークに接続できるため、その場に制限される専用の通信システムが不要となります。車載対応 Ethernet ソリューションのポートフォリオを拡充するため、マイクロチップ社は本日(元記事日付2023年9月15日)、車載アプリケーション向けに認定された LAN8650/1 MAC-PHYデバイスファミリを新たに発表しました。LAN8650 および LAN8651 MAC-PHY は、車載ネットワークのエッジにデバイスを接続するため、MAC (Media Access Controller)と SPI (Serial Peripheral Interface)を内蔵しています。

MACと SPI を内蔵した LAN8650/1 デバイスを使うと、Ethernet MACが内蔵されていない 8/16/32 ビット マイクロコントローラを 10BASE-T1S SPE (Single Pair Ethernet)ネットワークに接続できます。これにより、デジタルと現実世界の間をつなぐセンサとアクチュエータは、全 Ethernet アーキテクチャの一部になります。最もシンプルな MCU と接続する場合でも、設計全体のサイズとコストを低減できます。

これらのデバイスは TSN (Time-Sensitive Networking)をサポートしているため、広範囲に広がる Ethernet ネットワーク経由での時刻同期が可能です。

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[開発ツール]

LAN8650/1 MAC-PHY は、設計プロセスに役立つ一連のネットワーク解析ツール(LAN8651 SPI 評価用ボードMPLAB® Harmony 3)でサポートされています。

[価格と在庫/供給状況]

LAN8650/1 MAC-PHY は、本日(元記事日付2023年9月15日)より提供を開始いたします。

詳細はお問い合わせください。