携帯電話から自動車、スマート サーモスタット、家庭用電化製品に至るまで、クラウドに接続される身の回りの製品の数は増加の一途を辿っています。このような接続性の拡大に合わせて、ファームウェアとデータを保護するチップレベルでの高度なセキュリティ対策のニーズが必要不可欠となっています。今ある、そして今後も拡大し続ける事が予想されるセキュリティ脅威から守るため、マイクロチップ社は本日(元記事日付2023年11月28日)、PIC18-Q24 MCU(マイクロコントローラ) ファミリを発表しました。

PIC18-Q24 MCUでは、悪意を持って組み込みシステムに搭載されたデバイスを再プログラムしようとする脅威に対抗するため、PDID(プログラム/デバッグインターフェイス無効化)機能を導入しました。この拡張コード保護機能を有効にすると、プログラム/デバッグインターフェイスへのアクセスがロックアウトされ、ファームウェアに対する不正な読み出し、変更、消去の試行がブロックされます。

一般的にセキュアシステムは多種多様なセンサ、メモリチップ、プロセッサと接続して通信する事が多いため、PIC18-Q24 MCUにはMVIO(マルチ電圧I/O)が搭載されています。この機能により、本MCUは外付けのレベルシフタを使わなくても動作電圧の異なるデジタル入力または出力と接続できます。PIC18-Q24 MCUはMVIOを搭載する事で、ボードがシンプルになって部品コストを削減できるだけでなく、より大きなプロセッサに対して監視とテレメトリを実行するシステム管理プロセッサとして特に適しています。一般に、一見すればただのルーチン作業とも思えるこれらのタスクこそ、組み込みシステムにアクセスしようとするハッカーに対して最も脆弱な部分なのです。

PIC18-Q24ファミリには、ファームウェアを安全にアップグレードする方法が必要なアプリケーション向けに書き換え不可のブートローダを備えたオプションもあります。詳細はマイクロチップ社のPIC® MCUウェブページを参照してください。

[開発ツール]

PIC18-Q24 MCUはマイクロチップ社の包括的な開発エコシステムで完全にサポートされており、MPLAB® Code Configurator (MCC)との連携を前提に設計されています。PIC18F56Q24 Curiosity Nano評価用キット(EV01E86A)はPIC18-Q24ファミリを使った設計を完全にサポートします。これらの特長を連携させる事で、シームレスな組み込み開発体験と開発期間の短縮を実現します。

[在庫/供給状況]

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